今回は「逆算型ダイエット」のヘルスコーチiPhoneアプリ「JouleLife(ジュールライフ)」と、健康データの比較サービス「wellcan(ウェルキャン)」を提供しているウエルネスデータ株式会社の代表取締役 星野 栄輔さんに話を伺いました。

健康状態の二極化

Q:JouleLifeのアプリのキーワードは何でしょうか?
A:JouleLifeのキーワードは健康資産です。「健康とは人生を豊かにする資産である」と私たちは考えています。現在、年齢が高くなるにつれて、健康状態の二極化が起きています。これは高年齢になるまでの日々の生活の積み重ねによる結果なのです。

多くの方が年に1回程度健康診断を受けていると思いますが、健康診断では日々の健康状態を確認するのが難しく、健康資産を管理しづらい状況にあります。そこでJouleLifeでは、身長、体重、年齢、体脂肪の増減、運動の状況を記録して、日々の健康状態を確認できるようにしました。

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図1:STATUS画面

筋力量から個人に合わせた基礎代謝を算出

Q:JouleLifeの特徴は何でしょうか?
A:JouleLifeは毎日使っていただけるように、様々な工夫しています。例えば、健康管理やダイエットをサポートする食事管理アプリは入力が細かすぎるため、モチベーションがかなり高くないと続けることが難しいということがわかっています。そこでJouleLifeでは、入力負担を極力減らし、途中で挫折したり、苦行にならないようにしました。

また、JouleLifeでは個人の理想の体型から健康状態を計算する「逆算型ダイエットプログラム」という機能があります。多くのアプリケーションでは、一般的な統計データから基礎代謝を算出していますが、JouleLifeでは体脂肪率などのデータから個人の筋力量を計算し、基礎代謝や活動量のカロリーを算出しているのです。そのため、個人に合わせたダイエットや健康管理ができるのです。

定期的な定点チェックと毎日のモニタリングが大切

Q:wellcanはどのようなサービスでしょうか?
A:wellcanは、健康診断のデータを100万人のデータと比較することができるサービスで、現在βテスト中です。また症状から病気を調べることもできます。wellcanの位置付けは、健康診断のタイミングで利用する定期的な定点チェックです。一方でJouleLifeは毎日のモニタリングになります。健康資産の管理では、この2つ視点によるチェックが大切となります。

Q:使っているテクノロジーについて教えてください。
A:JouleLifeでは、サーバサイドに柔軟なシステム構成変更が可能なクラウド環境を採用しています。PHPをベースとしていますが、パフォーマンスを最優先し、フレームワークを利用せず全てスクラッチから開発しています。また、アプリサイドについては、現在はObjective-C・Javaを利用していますが、iOSについては今後Swiftの採用を検討しています。

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図2:DASHBOARD画面

JouleLifeとwellcanの連携

Q:今後、力を入れていきたいサービスや機能について教えてください。
A:JouleLifeとwellcanは、現在別のサービスとして提供していますが、今後はJouleLifeに統合していきます。次のメジャーバージョンアップで、wellcanのサービスと連携した独自の機能を追加していく予定です。また、日々利用するJouleLifeはユーザに寄り添ってずっと使っていただけるサービスしていきたいと考えています。

Q:気になっているスタートアップはありますか?
A:マネーフォワードfreeeといったFintech(フィンテック)や、クラウドソーシングを提供しているクラウドワークスランサーズなどのサービスに注目しています。これらのサービスは、主体的に自分のマネジメトをしたいと考えているユーザが利用しており、JouleLifeのユーザ層と近いためです。

将来の健康というのは実感がわきにくく、日々の生活の積み重ねとはわかっていても、なかなか意識しにくいものです。カロリー計算などをしなくてよいJouleLifeは続けやすそうですし、今後医療データとの連携が楽しみなサービスです。